研究テーマ変更か

ここ3日ほど実験室に泊まり込みでろくに寝ていない.
理由は現在の作業と平行して研究を変えようと画策していたから.


〜以下,抽象的な話〜


システム全体に対して俺の研究で担当するモジュールの要求仕様(解決すべき問題,インプット・アウトプット)は大体程度決まっている.
問題はモジュールの機能をどういうアプローチで実現するかだ.


研究室の定例会発表で,指導教官ではない講座の先生やDの先輩(画像関連が専門)に,俺が今まで取ろうと思っていたアプローチは,「無駄,不要,問題のでっち上げ,もっと優先的に解決すべき問題をすっとばして別の階層で考えている」というアドバイスを頂いた.


俺が今まで考えていたアプローチは指導教官(ウェアラブルが専門)と一緒に考えたものだけど,指導教官の考えにひきずられて,当初の自分の意見(研究の中心となる部分)からはどんどんかけ離れていった.もっとも,それはそれでそれほど乗り気でなかったにしてもある程度納得していたが.


別の先生や先輩に頂いたアドバイスが当初自分が考えていたものに近く,自然で妥当な方法であり,それ自身の解決すべき問題もあり研究テーマとして成り立つと考えたので方針を変えようと決めた.(より画像認識寄りの問題をメインに取り扱う)




自分の新たな考えを指導教官に言ったところ,案の定猛反発を食らったが,頑張って説得(?)した結果,もっとシステムのことを詰めて決めていって,問題をきちんと分析した上でアプローチは考えよう,という結論に落ち着いた.


システムに対する理解や周辺知識が不足しているから,何がこのように問題だからこういうアプローチを取る,ということが現時点で周りの人にはっきり言えないのが問題なのかなと思う.


まぁ,目的を達成するために適切なアプローチを取るのは当然だし,自分が違うと思っている研究に全力を割くことなんてできないし,努力する方向は間違えちゃいけないと思うけど.




今回の件で,研究を進める上でいろいろな人と議論を交わすことが重要だと再認識した.
スタッフと学生の専門領域や考え方がバラバラな研究室に所属していると,全員のベクトルが一致していないことが原因の特有の問題もあるけど(そして俺と指導教官の指向も違うけど),いろいろな人がいていろいろな意見が聞けるという利点を生かしたいと思う.


# ま,同じ研究室の同期で,研究室と教官がやらせたい研究と自分がやりたい研究が合わなくなって,
# 研究室を変わった人がいるけど,それよりはマシかな..
# 俺のは手法が変わるだけで基本的にはマイナーチェンジだし.